月経不順や月経痛、性感染症など、婦人科系の悩みはデリケートで、親しい人にも相談しにくいものですが、放っておくと大変なことになるかもしれません。しかし、婦人科を受診するというのはやはり、ハードルが高そうですね。そこで、安心して診察を受けるための予備知識をお伝えしたいと思います。
先ず婦人科外来を受診すると問診票が渡されます。これまでどのような病気をしたか、月経や基礎体温(記録していれば)、下腹痛の有無、不正出血やおりものについてお聞きします。性体験があるかどうかも重要な情報です。それから、婦人科特有の「内診」があります。「内診」は又合診といって、腟に医師の指を挿入し、同時に下腹部を圧迫しながら診察します。また、腟内の様子を調べる性体験がない方には、普通行いません。お腹の上からの検査(超音波など)を行います。まれに肛門から行うこともあります。「内診」や「腟鏡診」でわかることは、腟、子宮、卵巣、卵管などの状態です。
初めて受診する際 抵抗のある女性は多いと思います。「内診」や「腟鏡診」に抵抗がある場合は事前に看護師や医師に伝えていただき、十分な説明を受けて、不安を取り除いてください。
そのほか、役に立つ情報をあげるとすれば、月経中の受診はなるべく避けること、ゆったりとしたスカートなどの服装で受診に臨むこと、過去の超音波検査の写真や検査データなどお持ちであれば、持参されるとありがたいです。診察にかかる時間は5〜6分です。
また、婦人科の検診台にはカーテンがかかっていることが多いですが、カーテンが開いていたほうが、医師が何をしているかが分かってよいというという方も多いです。私の経験からもそう思います。
それから、婦人科受診は女性医師が良いのかどうかという問題ですが、男性医師であれ、女性医師であれ、長期間にわたる研鑽を受けたプロフエショナルが診療に当たっていますので、余りこだわらなくとも良いと思います。
2018年1月 aruku掲載記事