院長ブログ

女性のため総合クリニック|ロマリンダクリニックの院長ブログです

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2007年11月06日

ビタミンC超大量点滴療法

今、アメリカで話題の癌治療です

癌の三大療法といわれる、手術、放射線、抗がん剤以外にも、有効な癌治療があります。ノーベル賞を2度も受賞したライナス・ポ−リングが30年前に提唱した、ビタミンC超大量点滴療法です。この埋もれていた治療法が、今、アメリカで脚光を浴びています。2005年に米国立衛生研究所(NIH)米国立ガンセンター(NCI), 食品薬品局(FDA)、アイオワ大学の研究者たちは、米国科学アカデミー紀要という権威ある雑誌で、ビタミンCを高濃度で点滴で投与すると抗癌剤と同じ効果があると発表しました。しかも、癌細胞だけを攻撃するという、驚くべき内容でした。2006年には、ビタミンC超大量点滴療法によって、生存率の延長を認めたとの報告が相次ぎ(2)(3),実際に、進行癌が消えたという報告も出てきました。今、このビタミンC超大量点滴療法が急速に米国で広まり、テレビのニュ−スでも取り上げられ、数ヶ所の大学医学部、医学研究所で研究、治療が始められています。

ビタミンC超大量療法はなぜ癌に効くのですか?

高濃度のビタミンC(60g以上)は大量の過酸化水素を発生させ、癌細胞を選択的に攻撃します。しかも、正常な細胞は、カタラ−ゼやグルタチオンが過酸化水素を分解してしまうので、攻撃から守られています。つまり、高濃度のビタミンCは、副作用のない、強力な抗癌剤なのです。
このように、癌細胞に対しての選択的毒性が高く、副作用がないため、現在、癌手術後の再発防止、癌の新たな治療法として、米国・国立ガン研究所(NCI)、米国・国立衛生研究所(NIH)において研究が進められています。これは、最先端のガン治療法なのです。現在、ジェファーソン医科大学代替医療センターやカンザス大学ガンセンターでは、通常の癌治療法として採用されています。東京・市ヶ谷の「健康増進クリニック」--富永國比古ロマリンダ・クリニック院長が、副院長を兼任している--では、点滴二ヶ月目から進行癌で腫瘍マ−カ−が激減した症例や、癌が縮小してきた人が続々出てきています。ビタミンC超大量点滴療法は、他の治療法――抗癌剤や放射線療法、自己活性化リンパ球療法とも併用でき、相乗効果も期待できます。

本当に副作用は無いのですか?

実際、ビタミンCは通常の抗癌剤とは異なり、かなり、高濃度にしても副作用がありません。日本では、現在、二ヶ所のクリニックで、この治療が行われています。「健康増進クリニック」では、すでに、数百例に施行していますが、副作用は一例も発症しておりません。

ビタミンC超大量療法が適応とならない場合はあるのですか?

腎臓機能の低い人や透析中の方は受けることができません。栄養状態の悪い人、脱水症状の人も要注意です。また、アスコルビン酸がシュウ酸カルシウムの原因にもなるために,尿管結石の既往歴がある方も避けたほうが無難と思われます。また、重症の糖尿病の人には、慎重に対応しなければならないと考えています。

ぜひ、お勧めしたい患者さんは?

手術前の患者さん
化学療法や放射線療法を施行中の方(副作用を軽減し、抗癌作用を増強します)
現在、有効な治療法がないガン
これまで有効であった治療法が無効になった場合
転移・再発に対して不安を持っていらっしゃる方
また、抗ウイルス、抗加齢療法としても有効です。  
これまで、乳癌、前立腺癌、直腸癌、肺癌、大腸癌、すい臓癌、膀胱癌、腎臓癌、卵巣癌、子宮癌、悪性リンパ腫、白血病などへの治療効果が報告されています。

点滴の回数や時間はどれくらいですか?

米国では、週1-2回が基本ですが、症状によっては、週3回以上の点滴をお勧めします。遠方の方は1,2週間ほどこちらに滞在して、週に4,5回の点滴を受けることも可能です(ビジネスホテル、ウィ−クリ−マンションの利用など)。点滴中のビタミンCの濃度は、はじめ15gから—->30g--->60gと、段階的に増やしてゆきます。時々、血液中のビタミンC濃度を測定し、量を調節します。また、適切なビタミンC濃度を維持するため、一日、数グラムのビタミンC内服を、併用していただく場合もあります(医師と相談のうえ)。

引用文献
1)2005年にアメリカの国立衛生研究所(NIH), 国立ガンセンター(NCI), 食品薬品局(FDA)の科学者達が高濃度ビタミンC点滴療法がガンに有用であるという基礎研究論文をアメリカ科学アカデミー紀要に発表し、アメリカ中にインパクトを与えました。
http://www.pnas.org/cgi/content/full/102/38/13604
2)2006年にアメリカの国立衛生研究所(NIH), 国立ガンセンター(NCI)や大学の研究者らが高濃度ビタミンC点滴療法が明らかに有効であった3症例(腎臓癌、膀胱癌、悪性リンパ腫)を、NIHの症例報告の基準で論文にまとめました。
http://www.cmaj.ca/cgi/content/full/174/7/937
3)卵巣癌 (Stage IIIc)に抗ガン剤と高濃度ビタミンC点滴療法の併用が有効であった2例について、2003年にカンザス大学メディカルセンターよりアメリカ栄養学会雑誌に発表されました。2例とも抗ガン剤投与後は高濃度ビタミンC点滴療法だけで長期経過は良好です。
http://www.jacn.org/cgi/content/abstract/22/2/118?ijkey=15532064060606a4bf7f2c91cb079c9dde36bb77&keytype2=tf_ipsecsha
4)現在、カンザス大学では国立衛生研究所(NIH)の認可(NCT00284427)を得て、卵巣ガン・子宮体ガン・子宮頚ガンに対する高濃度ビタミンC点滴療法の臨床試験を進めています。
http://www.clinicaltrials.gov/ct/show/NCT00284427

投稿者:院長|19:14